2016年5月7日
日本福音ルーテル熊本教会
牧 師 杉本洋一
熊本地震による教会員および、会堂・牧師館被害について
主のみ名を賛美いたします。
この度の震災でお家族をなくされた方々や、苦しみ困難な生活をされている方々のことを憶えて祈ります。
さて、4月14日・4月16日と二度にわたる大地震により、教会員や教会にも大きな被害がありました。
教会員では、骨折された方、家を失われたご家族、県内・県外に避難されたご家族、いまなお自動車生活をされている方がおります。消息は全員確認をしております。
建物に関しましては、さいわい、地震に対して、会堂・牧師館は持ちこたえたものの、日を追うごとに、ここやあそこにも被害があったことが判明してまいりました。
現会堂は、昭和二十年七月一日の空襲により焼失した会堂の次の建てられ、昭和二十五年に献堂されました。教会建築家として有名なボーリス設計事務所による建築で、町の中心地に立つ教会として市民から親しまれ、戦後復興のシンボルとして見られ、教会に入ったことのない方でも、神さまの愛を感じ、暖かな気持ちを起こさせる建物として知られてきたものです。教会員や多くの市民から「水道町教会」で呼ばれてきました。現在、後世に遺す歴史的価値のある「登録有形文化財」への手続きを始めている最中です。すでに文科省よりの調査官が現地確認を済ませ、書類提出を行うこととなっている段階です。引き続き、その登録の方向へ進めていきます。
以下被害の現況をお知らせいたします。
なお、耐震の補強を必要としますが、この建物を使用し、関係される方々にお知らせさせていただきますが、倒壊の恐れはないとの判断を専門家よりいただいています。
主な被害は次のようなもので、今後の処置として必要なものは以下の通りです。
教会
①
会堂のほとんどの内装・外装の修理を要します。
②
建物の構造強度は弱くなっているために、しっかりとした補強を要します。
③
玄関増築部2階トイレ部の基礎の補強と補修
牧師館
④
牧師館(または教会)の傾斜による、その補修と構造体への補強。
⑤
牧師館の屋根の吹き替え(瓦からトタンへ)
⑥
浴室・各部屋の修理
どうぞ、この熊本教会の再建復興のためにお祈りくださいますようにお願い申し上げます。
郵便振替 01770-3-114279 日本福音ルーテル熊本教会